2022
21
Jul

円筒分水とうまいもん

38度の猛暑と冷たい肉そば

7月の初旬の山形での円筒分水巡り、時期は初夏なのに38度の猛暑で真夏以上の暑さ。最初に訪れた袖崎揚水機場吐出水槽やその次の雉子ヶ沢揚水機場吐出水槽はナビを見ながらわりと簡単に訪れることができて、とっても順調なスタートを切ることができました。

続いて向かったのは、長峯揚水機円形分水工の名前がつく2つのペアの円筒分水。今回借りたレンタカーのカーナビがかなりアグレッシブな仕様(笑)な事もあり、1つめの場所に最短距離でアプローチするルートが示されたが、道は狭いし急傾斜だし木が道を塞いでるので途中でアタック断念。ナビのルートを諦めスマホのGoogle Mapで位置と道順を自分で確認してから迂回ルートで到着。こちらは結構立派なサイズで見た目もいいけど至って標準的。悪く言うと特徴があまりない。一通り眺めてから2つめへ向かうと今回はナビが少し広い道を選んだのかあっさり連れて行ってくれた。この円筒分水は小高い丘の上にあるので、分水された水がすぐにウォータースライダーのように斜面を降りる形になっていて面白い。

こちらもあちこち周辺まで眺めてから、次の目的地の戸沢揚水機吐出分水場に向かった。ここは街中にあって家庭菜園の隣にあるような小さい円筒分水。残念ながら水は止まってた。横の家庭菜園ではおばあちゃんがこの酷暑の中畑仕事をしていて、撮影してたら話しかけてきてくれた。何見に来たの?どこから来たの?とかたわいもない話をして、あまりにも畑仕事が暑そうだったので自分用に買ってあった凍った麦茶を渡して出発。

その後は令和に新しく出来た谷地堰11号分水工、水路が真横に一直線に走る小田島円形分水工を訪ねて、目の前のインターから高速で一気に次の目的地の天童へ。さすがに早朝から出発してても7ヶ所も円筒分水を訪ねたのでお昼の時間もとうに過ぎてしまい、天童に到着したらまずはお昼を探すことに。

山形の麺といえば「冷やしラーメン」が有名だが、実はこの地域には「冷たい肉そば」というあんまり冷たくないそばがある。なぜ冷たくないかというと、常温なのだ。ある意味ぬるいそばと言ってもあながち間違いではない。でも酷暑の日にキンキンに冷えたラーメンを食べるより、常温よりちょっと冷たいぐらいのそばを食べた方が体にもいいし、味もよくわかって美味しいのではないだろうか。もともとこの地域で調べてあった冷たい肉そばがあるお店のいくつかの中から、自分のあちこち遠征経験と勘で選んだお店に。

「そば処 多喜」の冷たい肉そば。鶏出汁のつゆに具は親鳥のスライス。親鳥なので歯ごたえがあって鶏の味がとても濃い。さっぱりとしたそばに鶏出汁と鶏肉の濃い味がマッチしてすごく美味しい。そして予想通りこの時期にぴったり。このお店はセットでイカゲソ天がつくのが特徴みたいなので、もちろん一緒に。

このぐらいの冷たさのものがこの時期にはちょうどいいので、ずっとこの土地の人気メニューとして残っているのかもしれません。遅めのお昼だったけど、絶品のそばをいただいてまた再び円筒分水巡りに出発。

結局この日はこのあと3ヶ所まわって、一日10ヶ所という新記録を達成。円筒分水も鶏そばもそれぞれ特徴があって地元に根付いていて、楽しい円筒分水巡りの一日でした。

【ここに出てくる円筒分水】袖崎揚水機場吐出水槽 /雉子ヶ沢揚水機場吐出水槽 / 長峯揚水機円形分水工(2つ) / 谷地堰11号分水工 / 小田島円形分水工 / 戸沢揚水機吐出分水場(全て山形県)

【今回のお店】そば処 多喜

 
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